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紲星あかりがA.I.VOICE2として新登場!A.I.VOICEからさらに進化し高性能になったぞ!【レビュー】

以前このブログでも紹介したテキスト読み上げソフト『A.I.VOICE 紲星あかり』が、なんと『A.I.VOICE2』となって新登場しました!

A.I.VOICE版が出てまだ2年しかたってないけど更新早くない!?でも嬉しい!

A.I.VOICE2紲星あかりパッケージ
A.I.VOICE2になってデザインも一新。こっちも可愛い!

んで早速動画で使ってみたんで、あかりちゃん(およびA.I.VOICE)がどんな進化を遂げたのかまとめました!

  • A.I.VOICE2のあかりちゃんってどんな声?A.I.VOICE版と違ってたりする?
  • A.I.VOICEからA.I.VOICE2になって何が変わったん?どんな違いがあるん?

といった疑問の解決になれば幸い!

A.I.VOICE2あかりちゃんのサンプル動画 とにかく可愛い!

早速A.I.VOICE2のあかりちゃんに喋ってもらったサンプル動画がこちら。

こちらは自分がyoutube等にアップしてる『日常HANASU』というソフトウェアトーク劇場動画。

今回のお話ではUTAU音源の『桃音モモ』ちゃんと共に、あかりちゃんに出演してもらいました。

で、使ってみた感想を申し上げますと……

あかりちゃん、可愛い!!(直球)

可愛らしい声になるよう調声はしたんですが、ぶっちゃけそんなんせんでも地声が可愛い。流石あかりちゃんだぜ!

あかりちゃん超強化!前バージョンA.I.VOICE版からの進化4つ

御託は置いといて、実際にA.I.VOICE2のあかりちゃんを使ってみて感じたメリットを挙げていきます。

前のバージョンから「お、ここは進化したな……!」と自分が感じたのは次の4つ!

①声のリアルさに磨きがかかり、より人間みたいに喋ってくれる!

音声合成ソフトで1番気になる部分はやっぱり『声』

A.I.VOICE2のあかりちゃんはそこんとこしっかり進化しており、前バージョンに比べて人間らしさに磨きがかかりました!

A.I.VOICE2では新しい音声技術『Neuralボイスライブラリ』が採用されているとのことで、前バージョンより声の自然さが良くなってます。

試しにA.I.VOICEとA.I.VOICE2のあかりちゃんに「こんにちは。紲星あかりです」って喋ってもらいました。

まずは前バージョンのA.I.VOICE版あかりちゃん。

A.I.VOICE版紲星あかり

続いてA.I.VOICE2のあかりちゃん。

A.I.VOICE2版紲星あかり

A.I.VOICEの時点で結構自然な喋りですが、2では更に人間っぽい喋りに近付いとる!

これは使っててテンション上がりますね。あかりちゃんの進化が実感できて嬉しい……!

②エディタのインターフェースが大きく変更され、操作性向上!前バージョンの音源さんも使えるぞ!

そして使いやすさもしっかり向上!

今回のA.I.VOICE2では、A.I.VOICEと比べてエディタのインターフェース(見た目)が変更されました。

A.I.VOICEとA.I.VOICE2エディタ比較
上がA.I.VOICE、下がA.I.VOICE2の操作画面。前バージョン同様、選択中のキャラクターの立ち絵が表示されます。あかりちゃん可愛い!

基本的なレイアウトは踏襲されてるんで、基本的な操作感は大きく変わってはいません。

そんな中で大きく操作性が向上したのがアクセント句の部分。

なんとA.I.VOICE2ではアクセント句をワンクリックで結合・分割できるようになりました!

A.I.VOICE2アクセント句の操作感
アクセントの折れ線(?)のちょっと上辺りにマウスを持ってくると結合 or 分割のボタンが出てきます(この画像に出てるのは分割マーク)。これをクリックするだけで結合・分割できる!

これA.I.VOICEの頃は結合・分割したい所で右クリック→結合 or 分割するをクリックって操作だったんですよね。

これがワンクリックでできるようになったんで作業効率アップ!

アクセント句の結合・分割は調声で結構使うんで、超ありがたいぜ!

因みに余談ですが、A.I.VOICE2のあかりちゃんはソフト上だと『紲星あかり(NV)』って表記されてます。

NVは多分Neuralボイスライブラリの略?ですかね。

A.I.VOICE版のあかりちゃんも音源一覧に出るから、見分けられるようにっていう配慮でしょうか。優しい。

③ボイススタイルがアクセント句ごとに調声可能!調声の幅が広がるぜ!

個人的にはこれが1番嬉しいかも知れん……!

A.I.VOICEには『ボイススタイル』という、声に感情(怒りや悲しみ等)を乗せる機能があります。

あかりちゃんには『喜び』『怒り』『悲しみ』の3つのボイススタイルが使用可能。

A.I.VOICE2では、このボイススタイルがアクセント句ごとに調声できるようになりました!

これまでのA.I.VOICEのボイススタイルは、↓のようにセリフ全体での調声しかできなかったんですよね。

A.I.VOICEボイススタイルの調声
『ボイスプリセット編集』タブの『スタイル』のところでボイススタイルが編集できます。
だけどこれ「声全体を変える」みたいな機能になってて、セリフ内で変化させたりはできないんですよね……。

なんで「セリフ全体を怒ったように、悲しんでるように」といった調声になっちゃってたんですが、ボイススタイルがアクセント句ごとに変えられることで

「セリフの最初は怒ってるように、途中から悲しんでるように喋る」

って感じの調声が可能になりました!

おかげでA.I.VOICE以上に調声の幅が広がる!

調声好きな自分にとってはムチャクチヤありがたいぜ……!

④追加音源『蕾』と『萌』がパラメータで調声可能!ジェンダーファクターっぽい使い方ができる!

A.I.VOICE版あかりちゃんでは別の音源扱いだった『紲星あかり 蕾』と『紲星あかり 萌』。

ですが、A.I.VOICE2版ではこの2つがボイススタイルみたいにパラメータで調声可能になりました!

A.I.VOICE2紲星あかり蕾萌
A.I.VOICE2のチューニング画面。音声効果の一覧に『蕾』と『萌』の項目がある!
『紲星あかり 蕾』『紲星あかり 萌』とは?

『紲星あかり 蕾』はA.I.VOICE版紲星あかりと一緒に収録されている追加音源、『紲星あかり 萌』は後にアペンドディスクとして販売された追加音源です。

『蕾』は10歳のあかりちゃんを、『萌』は5歳のあかりちゃんをイメージして収録されており、通常のあかりちゃんに比べて幼い感じの声になっています。

A.I.VOICE版ではこの2つはそれぞれ『紲星あかり』とは別の独立した音源でした。

A.I.VOICE2ではこの『蕾』と『萌』がパラメータ化したことにより、実質的に3つのあかりちゃん音源が1つに統合された形になります。やったね!

『蕾』と『萌』はどちらも通常のあかりちゃんに比べて幼い声になっています。

なんで調声でこれらの声を混ぜる(パラメータの数値を上げる)ことで、あかりちゃんの声を幼めにすることが可能!

つまり、他の音声合成ソフトでいう『ジェンダーファクター』っぽい使い方ができる!すごいぜ!

ジェンダーファクターとは、声の男性っぽさ、女性っぽさを調整するパラメータ。

女性っぽさの方向にパラメータを上げていくと、声がだんだん幼い感じになります。

A.I.VOICE2にはこのパラメータ無いんですが、『蕾』『萌』がパラメータ化したことで擬似的にジェンダーファクターを使ったみたいな調声ができるようになったんですね。

ジェンダーファクターはお喋りの調声で結構使うことがあるんで、これはありがたい!

あかりちゃんの声のバリエーションがさらに増やせるぜ……!

因みに、『蕾』や『萌』のパラメータをMAXにすれば今まで通り蕾あかりちゃんや萌あかりちゃんを使うことができます。やったぜ。

ここは改善希望!A.I.VOICE2のデメリット(兼改善要望)2つ

ここからはA.I.VOICE2使って感じたデメリットというか、「ここは改善して欲しい!」と感じたところを上げときます。

①チューニング画面の操作で『アンドゥ』ができない!アンドゥ機能欲しい!

個人的にイチバンの要望はこれ。

アクセントやボイススタイルの操作をするチューニング画面でも『アンドゥ(元に戻す)』機能が欲しい!

アンドゥとはPCソフトによくあるやつで、直前にやった操作を取り消して前の状態に戻す機能。パソコンよく使う人には馴染み深い機能じゃないでしょうか。

ショートカットキーではよく『Ctrl+Z』が割り当てられてることが多く、A.I.VOICE2でもテキスト入力欄では使えます。

A.I.VOICE2紲星あかりテキスト入力欄
この部分。テキスト入力中にCtrl+Zを押せば直前まで入力してた文章が消えてくれます。

だけどこれ、何故かチューニング画面での操作では使えないんですよね……。

アンドゥ機能があれば、やってみた調声がイマイチだったときや操作を間違えたときに修正するのがめっちゃ楽。実際自分は他の音声合成ソフトの調声でめっちゃ使ってます。

欲を言えばリドゥ機能(アンドゥの逆。取り消した操作をやり直す機能)も欲しいですが、とりあえずまずはアンドゥが使えるようになってほしい!

オマケ A.I.VOICE2で使えるショートカット一覧

「もしかしてCtrl+Z以外のショートカットキーがアンドゥに割り当てられてるとか……?」と思って調べてみたんですが結局見つけられず……。

というわけでサポート窓口に使用可能なショートカットを問い合わせてみました。

その際に教えてもらったショートカット一覧を載せておきますんで参考にどうぞ。

そしてアンドゥ機能はありませんでした。残念……。

A.I.VOICE2ショートカット一覧(ver2.3.0時点)

  • 新規プロジェクト:Ctrl+N
  • プロジェクトを開く:Ctrl+O
  • プロジェクトを保存:Ctrl+S
  • 名前を付けてプロジェクトを保存:Ctrl+Shift+S
  • 終了:Ctrl+F4
  • テキストブロックの結合:Ctrl+BackSpace, Ctrl+Delete
  • テキストブロックの分割:Ctrl+Enter
  • キャラクターの割り当て:Ctrl+1, Ctrl+2, ……, Ctrl+9, Ctrl+0

②ピッチ曲線を表示&編集する機能が欲しい!

UTAUやVOCALOID、Synthesizer Vといった歌声用の音声合成ソフトでは、ピッチ(音程)を曲線で表示&編集する機能があります。

SynthVボーカルMIDI変換結果
こちらは『Synthesizer V』という歌声用の音声合成ソフトの調声画面。ウネウネしてる灰色っぽい線がピッチ曲線です。

これお喋りの調声をする上では声の高さが視覚的に分かりやすいし、自分で好きなように編集できるんで調声の幅がめっちゃ広がるんですよね。

この機能、是非A.I.VOICE2でも欲しい!

A.I.VOICE2でも『高さ』と『抑揚』のパラメータで声のピッチは編集できます。

ただやっぱりピッチ曲線の機能に比べると分かりやすさや編集の自由度で若干劣る気がしますね……。

この機能があれば、

あれ?この部分なんかイントネーションちょっと微妙だな……

ってところをアクセントのパラメータを使わずに調声できます。

是非実装希望!

まとめ 前回から正当な進化を遂げたあかりちゃん!今後の発展にも期待!

以上、まとめるとこんな感じ。

  • A.I.VOICEの頃よりも喋り方の自然さが向上し、より人間っぽいお喋りが作れ
  • ソフトのインターフェースも変更され、作業効率がアップ
  • ボイススタイルがアクセント句ごとに変更できるようになり、調声の幅が広がった
  • 追加音源『蕾』『萌』がボイススタイルのように使用可能になり、ジェンダーファクターみたいな使い方ができる
  • チューニング画面でのアンドゥ機能は未実装
  • 歌声用の音声合成ソフト(ボーカルシンセサイザー)に比べると、ピッチの編集のしやすさは若干劣る

性能的には『A.I.VOICEの頃から正当進化したあかりちゃん』って感じでしたね。

より人間らしいお喋りができる、『蕾』と『萌』の統合、アクセント句ごとに可能になったボイススタイルの調声と、今までの紲星あかりちゃん(&A.I.VOICE)ユーザーには嬉しいことがいっぱい。

俺はあかりちゃんファンだぜ!

というあなたは買って損はないぜ!

是非試してみて下さい!

今回は以上。それではノシ

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