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【UTAU】HANASUのちょっとしたテクニック〜母音をヤ行に置き換える〜【調声のやり方2】

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今回は久々にHANASU調声のやり方に関する記事です。

先日、私が長年続けているUTAU実際プレイ動画の最新話がようやく完成しました!

その動画がこちら(良ければ見てやってください!m(_ _"m))。

で、この動画に使うHANASUを調声している最中に「お?これは今後の調声でも使えるかも?」と思える調声のやり方を見つけたので、本記事ではそれをご紹介しようと思います。

皆さんのHANASU調声でも活用して頂ければ幸いです。

因みに私のHANASU調声のやり方についてはこちらの記事で解説しています。こちらも良ければ参考にしてください。

【UTAUでお喋り!】その道8年の人間による、HANASU調声のやり方UTAU音源の重音テトを使って、UTAUを喋らせる『HANASU』のやり方をできるだけ分かりやすく解説しました!「推しのUTAU音源を喋らせたい!」「歌わせる技術は無いけど推しのUTAU音源をなんとか使いたい……」という方の参考になれば幸いです!...

母音をヤ行に置き換える

早速本題ですが、その見つけた調声のやり方というのが、「母音をヤ行に置き換える」というものです。過去の記事で「『い』の代わりに『え』を使う」という調声方法をご紹介しましたが、それに近い部類のものですね。

【UTAU】もっと上手くなりたい!HANASU上達のための実践調声テクニック集【調声のやり方1】歌声合成ソフト「UTAU」を使ってトークを再現することを「HANASU」といいます。その調声方法は様々で、多種多様なテクニックやコツがあ...

そしてこの調声方法を使っているのが、上の動画の終盤辺りのHANASUです。テトさんとデフォ子のセリフの中に「罪悪感」という言葉が出てきます。そのセリフのust画像がこちら。

teto1テトさんのustです。「ざいあくかん」の「く」についてはほぼ聞こえないのであえて無音(休符)にしました。
defoko1こちらはデフォこんのust。「く」についてはテトさんと同様。うちのデフォこんにしては結構ダイナミックなピッチ曲線になっています。

画像を見てもらえばわかる通り、「ざいあくかん」の「あ」を「や」にして調声しています。

最初は読み通りに「ざいあくかん」で調声していたのですが、実際に自分で声に出してみた時に「ざいあくかん」よりも「ざいやくかん」の方が若干言いやすく、違和感もあまりなかったのでこのように調声してみました。

ではこちらのustの方ではどのように喋ってくれるのでしょうか。実際に音声データを聴いてみましょう。

いかがでしょうか。結構違和感なく喋ってくれていますね。

ということで、HANASUの調声においては「あ」を「や」に置き換えられるパターンがあることが分かりました。使用するUTAU音源さんによっては「あ」のノートに違和感があったりしますので、そんな時に使えそうなテクニックですね!



他のセリフでも試してみた

「『あ』を『や』に置き換えられるなら、『う』は『ゆ』に、『お』は『よ』に置き換えられるのでは?」ということで、他のセリフではどうなるのか試してみました。

「う」→「ゆ」のパターン

使用UTAU音源:重音テト

「う」が含まれる言葉は山ほどありますが、今回は「キウイフルーツ食べたーい」(完全に今の私の気分です)というセリフをテトさんに喋ってもらいました。

調声したustの画像がこちら。

kiui「食べたーい」の「い」は「え」にして調声しています。これについては先程もご紹介した過去のHANASU調声記事をご参照ください。

「キウイ」の「う」を「ゆ」にして調声しています。

ほぼほぼ「きうい」と言っているように聞こえますね。こちらも「や」の場合と同様置き換えができそうです。今回は削っちゃいましたが、逆に「u い」のオーバーラップ値をもう少し上げるともっと違和感なく調声できるかも?

「お」→「よ」のパターン

使用UTAU音源:重音テト

こちらは過去に「一言HANASU41」で使用したustを再利用したものです。某セーラー戦士の決めゼリフですね。かなり昔に調声したHANASUなので調声のレベルが今より低いという点には目をつぶってください……。

ustはこんな感じです。

oshiyoki「i お」だったノートを「i よ」にし、さらに無声化の調声をやり直しました(というか、ほとんど無声化できていませんでした……)。ピッチ曲線については変更していません。

今回は「お仕置き」の後ろの「お」を「よ」に置き換えました。

こちらも上の2つのパターン同様、違和感なく喋ってくれていますね。

置き換えられないパターンもある

しかし先程の「お仕置き」の先頭にある「お」を「よ」に置き換えた場合は、自分で声に出してみても分かる通り不自然になりました。普通に「よしおき」って聞こえます。どうやらどのような場合でも母音をヤ行に置き換えられるというわけではないようです。

今回置き換えられたパターンを見てみると、母音の前がどのパターンもイ段になっています(「ざいあくかん」の「い」、「キウイ」の「き」、「おしおき」の「し」)。もしかしたら、前にイ段の音がある母音ならヤ行に置き換えられるのかも知れません。確かにヤ行ってローマ字にするとyから始まりますが、yって英語だと「い」みたいに発音しますもんね。そこらへんに何か音声学的な関係があるのでしょうか(音声学分からないんで何とも言えませんが)。

何はともあれ、今回のテクニックを使う場合は違和感がないかどうか音声を再生してちゃんと確認しておく方が無難ですね。

まとめ

以上、HANASUで母音をヤ行に置き換えるテクニックについてご紹介しました。

頻繁に使えるものではありませんが、HANASUの調声に困ったときに知っていれば解決の糸口になるかも知れないテクニックですね。

使ってるUTAU音源の母音が何だかしっくりこない……
今調声しているセリフのこの母音、ちょっと違和感があるなぁ……

といった場合には是非今回のテクニックを試してみてくださいね!

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